シニア(60~75歳)はまだまだ元気な方がほとんどで、高齢者に入ったことを気にしない方も多いと思います。ただ、60歳は健康寿命を保つのに重要な年回りです。15年を買い替えサイクルとして、60~75、75~90というライフサイクルの中で、寝具選びを行いましょう。
身体に衰えがでてくる世代は、しっかりしたマットレスを
最も重要なのが敷寝具(敷布団・マットレス)です。健康寿命を保つためにも、質の良い快適に眠ることができるマットレス選びをしましょう。
仰向き寝・横向き寝、寒がり・暑がり 体型や体質によって最適な敷布団・マットレスは変わります。リタイア世代に入りますので、できる限り性能を維持して長く使うことができるものを選びます。
ベッドにすること
ベッドにするメリットは、数多くあります。
- マットレスの選択肢が多い
- 上げ下ろしをしなくていい
- 床から離すことで、保温性が上がり、ホコリが少なくなる
一番重要なのはマットレスの選択肢が多いことです。床敷の場合、布団を片付ける必要もあって、重量のあるマットレスは使えません。ウッドスプリングやラテックスマットレスなど、おすすめマットレスを使うにはベッドが最適です。(ウッドスプリングの種類によっては、床置きで使うこともできますが、基本的には敷きっぱなしになります)
長く使えるものを選ぶこと
マットレスは床敷タイプなら7~8年、ベッド用でも10年で買い替えるのがベストですが、リタイア世代では、なんとか15年は持たせたいもの。しっかりとして長く使うことができるマットレスを選びましょう。
ウッドスプリング+ラテックスマットレス
ナチュールフレックス や ミルフィエレメント などの上質なウッドスプリングは、通常の使用でメンテナンスをしていけば15年ぐらい使うことができます。(簡易型ウッドスプリングは7~8年が寿命です) また、支えるサスペンションユニットに入っているラテックスフォームを交換すれば、さらに長く使えます。
また、硬さを調節できるのも大きなメリットで、経年変化によって反発力が落ちても、ある程度調整がきます。
ラテックスマットレスも素材密度が高く長持ちする素材です。ウッドスプリングと組み合わせることにより、快適な睡眠環境を得るだけでなく、ダブルクッション効果もあって長く使えるのが特徴です。
30年以上の使用を考えた、羽毛布団選びを
人生100年という時代になりました。60歳で新たに羽毛布団を購入すると、3~5年で丸洗い、12年ごとにリフォームをするとして、2回リフォームできれば96歳まで使えることになります。逆に言えば、残りの人生を使うだけの、良質の羽毛を使った羽毛布団の選択をおすすめします。
睡眠の質を上げるのが、認知症予防に重要
認知症の予防に睡眠が大きな働きがあることが分かっています。認知症の原因となるアミロイドβは、良い睡眠をとることで分解が促されるのです。そのためにも60代から睡眠に投資しましょう。